■オフィシャルルール■

2001/05/31作成
2002/03/05一部改訂
2002/08/26一部改訂

■1.方針

■1−1

 エクレシアMLは、キリスト教を共通のベースにして「人間」を見つめ、祈り、議論し、笑うために設立した「談話室」です。特に、教会の教えに疑問を持ったり、教会組織の中で浮いてしまったりした「はみ出し」キリスト者を主な対象としております。また、キリスト者ではない方で、イエスの福音に興味を持っている方、興味を感じながらも教会や教義への疑問を持っている方なども歓迎します。

■1−2

 エクレシアMLの特徴のひとつは、積極的に疑問を提示し合い、議論・対話を行うことによって信仰を深めるというアプローチを選択していることです。このMLでは、共通の議論・対話マナーのもとで、思考停止をできるだけ排し、自らの信仰理解を客観視、相対化することを奨励します。

■1−3

 キリスト教の世界には、教義や教会の決定に疑問を挟んだり反対することを嫌ったり、独立、自由、平等、平和などについて信仰の問題として議論を行うことを避ける教会やグループがあります。「聖書にこう書いてある」「聖伝はこう教えている」「教皇はこう言った」「牧師がこう言った」「神父はこう言った」などの言葉の下に思考停止を是とするケースが多く見受けられます。

 また、激しい議論を行うこと自体を祈りや愛にもとるとする考え方も多いようですし、そもそも、多くのキリスト者コミュニティでは、対等で自由な議論・対話とは何かということさえ十分に考えられていません。

 このエクレシアMLは、そのような思考停止に対する抗議から生まれました。そして、抗議の精神は、MLの管理方針として一貫して続いております。その意味において、当MLは「護教的」とは言えない場合があります。

■1−4

 議論のテーマは自由です。たとえば従来キリスト教の世界で避けられがちであった同性愛の認容を含む性愛全般に関する議論、教会内外での差別是正・結果における平等徹底など人権問題の議論、平和、労働、教育など社会問題・政治問題についての議論も歓迎いたします。進化論、三位一体論、贖罪論などもタブーとせず、積極的に取り上げていただきたいと思っております。

 そして、すべての根底に「祈り」を置きます。

■1−5

 「自らの信仰理解の絶対化を嫌う・思考停止を嫌う・議論回避を嫌う」は、エクレシアMLとして唯一の明確な価値判断です(人間が有限である以上、その価値判断もまた絶対ではありえず、批判に値するという永遠の矛盾を負っていることは否定しません)。思考停止的スタンスに立つ方、あるいは激しい批判の応酬を嫌う方には、当MLは公平ではありえませんので、当MLはお勧めできない場合があります。

 一般論的には思考停止という意識がなくとも、たとえば特定の聖書解釈を唯一にして当然の前提とした上で一言一句無謬であるというロジックで「議論以前に聖書はこう語っている」「議論が『聖書的』でない」「当事者以前に『まず』聖書に聞け」などとすれば、結果的に思考はそこで停止し(「停止しなければ冒涜」という結論が導かれてしまうおそれがある)、議論・対話を妨げることがあります。従って、そのような聖書観、信仰理解に立つ方にとっても、当MLは公平ではない場合があります。さらに「教皇無謬」「聖職者・長上の意向に絶対服従」を信仰の本質と解する方についても同様です。

 ただし、エクレシアMLの方針と相容れないからと言って、その方の人間として、キリスト者としての存在が揺らぐわけではありません。単に、発想が違って対話が難しいというだけの場合もあります。エクレシアMLは万人向けではなく、いろいろな方向性を持った多くのキリスト者コミュニティのうちの、ひとつの試みにすぎません。

■1−6

 議論以外の雑談、冗談、趣味の話、その他のテーマの話も、議論と全く同格に扱います。発言がすべて冗談でもいっこうにかまいません。当MLでは特に「笑い」を奨励いたします。教会で「疲れる」方が多いのは、笑いが少ないせいだと、主宰・管理者は考えております。特に権力者、強者を辛口に笑い飛ばすような発言は大歓迎です。

 当MLは、「議論」という特徴を打ち出しているMLですが、同時に「笑い」は信仰の本質でありうるという可能性を追求するMLでもあります。

■2.参加資格

■2−1

 伝統的キリスト教を「共通の言葉」として議論・対話し、ともに祈れる方であれば、どなたでも歓迎いたします。教会員であるか、洗礼を受けているかどうかなどは、一切問いません。伝統的キリスト教の流れに属するキリスト者を友と呼んでくださる方、共通の言葉で信仰を語ることができ、ともに祈れるという条件さえ満たせば、他宗教の信徒の方、あるいは特定宗教の信徒でない方も受け入れます。

 ここでの伝統的キリスト教とは、おもに、プロテスタント・カトリック・東方正教会の流れ、すなわち旧約・新約聖書=旧約に含める文書においては細かい違いがありますが=を唯一の正典とし、イエスを唯一の救い主として認めるグループの流れを指します。

 当MLは入退会自由であり、入会にあたっては原則として審査などは行いません。ただし、本MLで過去に登録削除などの処分を受けたことのある方の再入会、その他、ルールの順守が客観的に難しいと思われる方の入会に関しては、例外的に入会制限を行う場合があります。

■2−2

 当MLでは、共通の言葉を生かして議論・対話を行うということを目的のひとつとしておりますので、キリスト者であるかどうかにはかかわらず「自己の信仰理解の絶対化を嫌う・思考停止を嫌う・議論回避を嫌う」という価値観は認めていただかねばなりません(何度も書きますが、その価値観もまた絶対化できるものではないという永久の矛盾を負っていることは否定しません)。

 ただし、積極的な議論参加が義務ということではありません。方針に沿って議論をすることを妨害したり萎縮させたりするような発言さえ控えていただければ、議論につながるような発言を控えたり、議論に参加しなかったりすることも自由です。

 エクレシアMLは、ROM(読むだけで一切発言しない形での参加者)も認めます。

■2−3

 「マインドコントロール」として非難を浴びている教育プログラムで批判能力を奪い、霊感商法による資金集めなど反社会的行為を行っている「破壊的カルト」と呼ばれているグループは、信教の自由を脅かす存在であり、2−1に示した共通の言葉を持たないグループです。しかし、そのグループが共通の言葉を持たなくとも、そのグループの構成員が、個人として共通の言葉を持っている場合もあります。

 MLの方針を認め、ルールを守っていただけるのであれば、「破壊的カルト」と呼ばれるグループの構成員であっても、脱会を条件とせずにメンバーとして受け入れます。ただし、当該団体の布教宣伝活動をML内で行わないこと、エクレシアMLで知り得た情報は、一切、当該グループに流さないことを特に誓約していただきます。他のメンバーの方は、破壊的カルト批判はもちろん自由ですが、在籍メンバーに対して具体的に脱会を強要するような発言や、そのメンバーの存在そのものを罪と定めるような発言は避けてくださいますようにお願いします。

■2−4

 伝統的キリスト教以外の信奉者の方と共通の言葉を持ちうるかどうかについては、管理者の判断のために事前情報が必要です。伝統的キリスト教以外の宗教・思想団体に所属なさっている方で入会を希望される方は、できるだけ詳しい自己紹介を添えて、参加登録前に管理者にご相談ください。相談内容は、ご本人の承諾なくMLに流したり外部に出すことはいたしません。

■3.発言ルール

■3−1

 議論・対話の場を守るため、以下のルールに従っていただきます。逸脱、反則に関しては、管理者が随時介入し、論点整理を行い、場合によっては撤回陳謝などを求める場合があります。さらに管理者の介入に従っていただけない場合は3−9に示すように、管理者がペナルティを科す場合があります。

■3−2

 まず、議論・対話に入る前に自己紹介をお願いします。名乗りはハンドル(ニックネーム)でも本名でも自由ですが、話題に応じて自分の環境やスタンスの説明(たとえばカトリックだが教皇の不可謬を信じていないとか、福音派の教会に通っているが進化論を否定しないとか)をつけてください。これにより、行き違いを少なくすることが可能になります。

 議論・対話をする場合は、タイトル(subject)の最初に【議論】【意見】【対話】【所感】などと表示し、議論・対話が行われていることがタイトルで分かるようにしてください。また、意見をぶつけ合う場合は、各書き込みの最後で、相手のために、MLのために、お祈りをお願いいたします。祈りは、議論が激しくなった場合などにおいてこそ、真価を発揮すると思われます。

■3−3

 自由な議論・対話を混乱なく行うために、議論・対話の発言者には、理性を働かせ、対等な立場で、最後まで責任をもった発言を求めます。

 どのようなテーマの議論・対話を行い、どのような意見を述べることも原則として自由ですが、そのかわり、それに対する批判、説明の要求、怒りの表明、(差別発言など非建設的で不快な発言に対する)撤回陳謝要求などがなされた場合も、きちんと対応していただきます。一方的に言いっぱなしで逃げるなどの態度は認めません。ただし、このような評価は、無責任な放置・逃避に対するものであり、「沈黙」という形での意思表示をすべて否定するものではありません。あくまでもケースバイケースです。

 【議論】などのタイトルが付いていなくとも、あるいは発言者が議論の発端とする意図がなくとも、発言内容が発言者の意見・主張を含んでいる場合や、価値観のあらわれと考えられる場合は、当然に批判や議論・対話の対象となり、発言者に対応責任が生じることがあります。どうしても議論として続けたくない場合には3−4に従って対応してください。

 祈りなど、批判になじまないと思われる発言については、発言者が「批判・論評は遠慮願いたい」旨の要望を付けることも自由ですし、原則として他者の祈りは妨げないようにお願いいたします。しかし、たとえば祈りそのものが差別的であったり、自らの主張を祈りに仮託した場合など、対話の流れによっては、祈りや批判禁止に対する異議も認めうることをご承知おきください。

■3−4

 見解の変化、環境の変化や健康状態などに基づいて議論・対話を一時中断したり、途中で終了して「降りる」ことは自由ですが、議論・対話の相手や他のMLメンバーに納得がいくように、きちんと理由を明らかにして通告し、場合によっては過去発言をいったん撤回するなどして、「言いっぱなし」を避けることを要件とさせていただきます。

 また、一時中断にしても途中終了にしても、不可抗力と評価できるような困難(たとえばパソコンや回線が使用不能になる、あるいはネットでのやりとりを医師に止められるような差し迫った心身の状況など)がない限り、相手の批判などを聴く姿勢は、それに対して発言するかどうかにはかかわらず、できるだけ継続してくださるようお願いいたします。批判に対して一方的に受信中止や退会を宣言することは、相手の批判の機会を封殺することであり、信頼関係の一方的破壊と考え得る場合があります。

 メンバーが退会した場合、退会前の発言内容は、参加中のメンバーの発言と同じように、ML内で他メンバーが論評や総括などの対象として利用する場合がありうることを了解していただきます。発言者がすでに退会して反論できないために不公平になりうる弊害はありますが、発言者の退会によって、その論点についてML内の議論が萎縮するという弊害との比較をしたときに、後者の弊害の方が大きいという判断によるものです。ただし、退会者が反論不能であることを意図的に利用した議論操作や、非建設的な一方的非難と判断できる場合を除きます。このような発言については、管理者判断で制止することがあります。

 なお、たとえばML上の発言に対して批判が集中し、発言者のメンタルヘルスの状況が悪化した場合など、MLでの議論・対話に起因する精神・身体の状況変化については、情報量が絶対的に不足する上、管理能力の限界を超えておりますので、管理者もMLも責任を負えません。ご承知おきの上、自己責任のもとで参入をお願いします。

■3−5

 激しい議論、時には感情に流れた議論であっても、責任を自覚した発言で、さらにそこに思考や実践のヒントが生まれるような建設性があると認められれば、発言として許容します。極端な場合、ケンカとみなされるような激しい感情的なやりとりであっても、管理者は制止しない場合があります。

■3−6

 明らかに建設性を欠いた全人格否定・抹殺と判断できるような発言、反論の機会を意識的に封じたような形で行われる一方的発言、明らかな人権侵害、差別発言などは、議論・対話を破壊する行為として、禁止します。

■3−7

 激しいやりとりについて、その激しさだけをもって(非建設的な差別発言などが含まれているような場合は別です)頭ごなしに「愛がない」「友情が感じられない」「ものが言いにくい」などと対話当事者の独立性、対等性を否定するような非難や批評を行うことは、議論を萎縮させますのでご遠慮ください。このほか、議論・対話を萎縮させたりねじ曲げたりするような発言、議論・対話を混乱させる発言、さらに議論・対話そのものを否定する発言、関係者を議論・対話の流れと無関係に傷つけるような発言などは控えてください。

■3−8

 当MLは、信仰を客観視、相対化することを方向性のひとつとしておりますので、自分、あるいは自分の属するグループの信仰理解や生き方などを絶対化するような発想の方は、管理者は「公平」には扱い得ない場合があります。

 同様の視点により、「正統」「異端」などの言葉も、MLでのオフィシャルな言葉としてはできる限り避けます。これらの用語は、特定の教派教義の絶対性を強調する立場から使われているからであり、当MLのような超教派の交わりでは有害無益と判断します。使用は絶対的禁止ではありませんが、神学、教会史上の概念にとどめ、現代のキリスト教を語る言葉としては、言葉そのものの議論をする場合は除き、使用しないように求めます。偏狭な「異端」概念をベースとした発言を続けることは、議論を阻害する行為と判断させていただく場合があります。

■3−9

 議論・対話を否定する発言態度の発言者、そのほか、MLの趣旨を否定すると思われるような参加者については、管理者が警告(イエローカードと呼びます)を発し、どうあっても建設的な対話を回復することが難しいと管理者が判断した場合には、発言者を登録削除(レッドカードと呼びます)する場合があります。また、その程度や状況によっては、警告抜きの削除もありえます。

■4.祈り

 祈りのことばを発言として書き込んでいただくことは、議論の有無にかかわらず、常に歓迎します。タイトルの最初に【祈り】と書いてください。立場、意見の違う者が違うままに一緒に祈ること、これがこのメーリングリストの真髄です。

■5.読み飛ばし

 興味のない議論や発言は、どんどん読み飛ばしていただいてかまいません。ただ、何かのきっかけで、それまで興味なかった議論やメンバーに親しむ場合、さらには議論参入の機会が訪れる場合もあります。また、議論に参入したくなった場合に、関連する発言を読み飛ばしたまま参加することは、議論のマナーに反する場合があります。できるだけ過去の発言は保存して、読み返せるようにしておくことをおすすめします。

■6.管理者

 管理者は、みやもと(カトリック・信徒)とKAY(プロテスタント・神学生)が担当いたします。

 ルールとして明文化されていないような場合でも、MLの運営上、何らかの整理や処置が必要と思われる場合には、随時管理者が介入し、MLにとってもっとも妥当と思われる処置をいたします。介入そのものの判断も、管理者にお任せいただきます。また、介入、処分に関しては、管理者の価値判断を伴う場合もございます。

 管理者の判断についての批判をML上で述べたり、管理方針についての議論や対話をML上で行ったりすることは自由であり、奨励いたします。また、方針、ルール、メンバーに共通すると思われる常識的価値基準にもとづいて、管理者の介入を待たず、メンバーが自律的に対話の場を運営してくださることも歓迎いたします。

 ただし、最終的な決断は、管理者に一任をしていただかねばならない場合もございます。この点は、特に了承の上でご参加ください。

 管理者に何らかの事故があった場合、あるいは管理者が議論当事者として参入し、論争が激化した場合などにおいては、管理者は、自らの判断で管理権限を一時的に第三者に委譲したり、メンバーに信を問うなどの措置をとる場合があります。

■7.付則

 プライバシー保護・著作権保護などのガイドライン、MLシステム管理に関する決まりなどについては、別に定めます。エクレシアMLの案内ページに掲載されるこれらの決まりも、MLメンバー共通の了解事項とします。

 管理者およびメンバーは、以上のルール、ガイドライン、取り決めのほか、共通の了解事項として妥当と思われる一般社会・ネット上での常識を基準に行動するものとします。

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2002/03/05 一部改訂個所
 7の付則を差し替え。ガイドライン、システム管理に関する決まりを共通の了解事項として明文化。

2002/08/26 一部改訂個所
 3−4の第3段落と第4段落の間に「退会者の発言内容の扱い」を挿入。これをあらたな第3段落とし、従来の第3段落は第4段落とする。


 このページは、エクレシアMLの参加ルールについての解説ページです。著作権は、みやもと とKAYに属します。